ピアニスト 大道寺ひろ子の待望のニューアルバム 『マズルカ』

 ¥3,000(税込

大道寺ひろ子は生来の音楽家です。ピアニストとしての彼女の目指すところは、常に演奏する作品における豊かな表現力とパフォーマンスです。私が彼女の音楽を聴くたび衝撃を受けたことは、ピアニッシモとフォルティッシモの両方で常に暖かく澄んだ音の美しさと音色に関する気遣いでした 。これらの音楽的特性は、美意識が日本とヨーロッパの文化と芸術の両方に行き渡っているため、特に興味深いものです。

ピアノはイタリア生まれの楽器で、このCDはモラヴィアの作曲家 ヤナーチェクとポーランドの作曲家ショパンが書いた音楽に捧げられています。ショパンはフランスに住んでいたので、フランス文化に影響を受けています。ヤナーチェクも同様、フランスの「印象派」の音楽に影響を受けました。欧州4か国が関与したこの音楽を、大道寺 ひろ子は一人のヨーロピアン・アーティストの作品のように解釈表現しています。

ショパンのマズルカは、3つの異なるタイプのポーランドのフォークダンスに基づいており ピアニストがワルシャワで育ったかのように、そのスタイルを表現する感覚はほぼ完璧です。彼女がヤナー チェクを演奏するとき。信じられないほど洗練されています。これらすべては、今日の音楽世界では非常に稀です。だからこそ、これらの演奏を聞くことは私にとって大きな喜びであり、それはすべてのリスナーにとっても同じです。

   アンドレア・パドヴァ

 

 

 

【 大道寺ひろ子 プロフィール 】

国立音楽大学大学院音楽研究科ピアノ専攻修了。1991年まで東京コンセルバール尚美にピアノ講師として勤務。1984年新星日本交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演。1992年ソロリサイタル開始し、1994年にはアルス室内オーケストラとラヴェルのピアノ協奏曲を共演。19969月、カザルスホール(東京)にて『ピアノソロと室内楽の楽しみ』シリーズ第一回を開催、好評を博し、以後同シリーズを重ね2018年第16回目を開催。また、東京ユニバーサルフルハーモニーとラフマニノフのピアノ協奏曲を共演など精力的に活動している。

 

 

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